M理論とは

 Dブレーンは超ひも理論に新たな発展をもたらしたと述べましたが、そのひとつとして、超ひも理論は単にひも状のものを浮オているだけでなく、本当はいろいろな次元のものを対等に浮オているのではないか、という見方が生まれたことがあります。すなわち、通常の超ひも理論では、基本的なものはひも状のものだと仮定して理論を告ャしますが、結果的にはいろいろな次元のものがでてきました。

そうすると超ひも理論とまったく対等な理論が、それぞれの次元のブレーンから出発しても告ャできるだろうというわけです。

 その典型的な例として、ひもの代わりに、2次元的に広がった膜から出発しようというものがあります。これは、10次元の超ひも理論と同様に重力を含んだ統一理論なのですが、この理論では相互作用をするものがひもではなく面と捉えますので、次元が1つ増え、11次元の理論として考えられてます。

このメンブレーンの理論は1980年代から唱えられていましたが、ウイッテンが、「面とひもは双対性をもち互いに等価である」と主張したことから、超ひも理論の研究者のあいだでも注目されはじめました。ウイッテンは、この主張を「M理論」と名付けました。

M理論は超ひも理論の新しい潮流になるのではないかと、一時期、話題を呼びましたが、しかし現在までの発展をみる限り、M理論のほうが通常の超ひも理論よりも深遠なものであるという根拠はなく、超ひも理論のひとつの極限状態であると考えた方が自然と思われます。

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開設 2009/05/19
更新 2009/05/28

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